つい忘れがちだけど、最も大切な一つの事
どうもパパっこパパです。
知育を頑張れば頑張るほど、子供が見てくれない、覚えてくれない、ほかの子たちはもうこれくらいできるのに・・・などと悩んでしまうことも多いと思います。
悩んでしまったり、忙しかったりすると、ついイライラして怒ってしまいがちなのも困りものですよね。
今回はそんな怒ってしまったりした時、ぜひ思い出して欲しい「一つの原則」についてご説明します。ついつい忘れがちだけどとても大切なことですよ。
忘れてはいけないたった一つの原則
まず始めに、皆さんは何のために知育をしているのでしょう?
子どもを東大に入れるため?勉強などの基礎能力を上げるため?それとも、将来安定した仕事を見つけてほしいため?
どれも、間違っていないと思いますし、想いは人それぞれだと思います。しかし、本当に大切なことはもっと根本的な「原則」なんです。
そう、
「子どもに幸せになってほしい」
その一言につきるのではないでしょうか?
東大に入ってほしいのも、基礎能力を上げてほしいのも、安定した仕事についてほしいのも、親が思う子供の幸せを願ってのことですよね。
そんなことは当たり前でしょ!!って思われるかもしれませんが、知育をしていると意外と忘れがちなことであり、実は何よりも大切なことなんです。
ではなぜこの「原則」が一番大切なのでしょう?そのことを説明する前に3歳までの知育がなぜ大切かを説明します。
3歳までの知育が大切な理由
まずよく3歳までは最も大切な時期といわれますが、それはなぜでしょうか?
まずは下の図を見てください。スキャモンの発育曲線と呼ばれるものです。
こちらの図を見ると、3歳までがいかに大切かわかると思います。
一般系(身長、筋力、骨格など)は伸びる時期が2回あり。生まれてすぐから3歳までぐんっと伸び5歳まで行くとかなり緩やかになります。そして12歳ごろからの思春期と呼ばれる時期にもう一度一気に伸びています。そして、5歳までに40%ほどが出来上っています。
さらに、神経系(脳や視覚などの感覚器の発達)においては、生まれてから5歳までの期間で80%が形成されます。特に3歳までの伸びが顕著であることに加え、「脳トレ」の川島隆太氏は、「五感」に関しては3歳までに大人と同等まで成長するといっています。
このことから、身体能力的にも脳や感覚器官的にも、3歳までは急激に発達をするため、この時期の経験が今後の発達に大いにかかわってくることがわかります。
ですので3歳までの子供とのかかわりが最も重要だといわれるのです。
だから、3歳までに知育をしているんでしょ?
「一つの原則」の言いたいことは分かるけど、そういう単純なことじゃないんじゃない?
脳が80%出来上がってしまうからそれまでに積み上げるための知育でしょ!
などいろんな考えがあると思います。
そういった意見はとても正しいと思います。
しかし、「一つの原則」を忘れてしまっていると、マイナスに働く要因にもなるので、注意が必要です。
では3歳までの知育になぜ「一つの原則」が最も大切なのでしょう?
3歳までは土台を固める時間
中山芳一さんの著書「学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす」でも書いてありますが、3歳までの時期は土台をしっかりと作る時期です。
その土台とは「自己肯定感」です。
この時期にしっかりと自己肯定感を養っておかないと、認知能力(読み書きや計算)などの能力をたとえ上げたとしても、自主的に勉強をしない、目標が無い、物事を楽しめない、思考がネガティブになるなどの弊害が出る可能性があります。
つまり自己肯定感は人生を幸せに過ごすために絶対的に必要なものなのです。
他の子が上手にできているのを見て「ほら他の子はあんなにできてるのに・・・」などと他人と比較していませんか?
きちんと座ってくれないから「ちゃんと座って!座れない○○ちゃんはお母さん嫌い!」って言ってしまいませんか?
かく言う私もしまった!というような言葉が出てしまうことあります。こんなに一生懸命しているのにだらだらされたり、いつまでもぐずぐずしていたら怒れてしまいますよね。
でもそんなときは、「たった一つの原則」を思い出してください。
自分の「子供が幸せに生きる」という「一つの原則」を実現するには、自己肯定感が欠かせません。そして、自己肯定感を育てるのは親の限りない愛と肯定です。
今現在の結果だけを見て、子どもを叱ったり否定していては自己肯定感は育ちません。
座ってくれなかったら、横になっててでも見ててくれたことをほめてあげてください。他の子と比べてできて無くても、その子が昨日よりおとといよりも上手にできていることを認めてあげてください。
そうして自己肯定感をもって育った子は、自分から勉強をはじめたりと、自主的に色々と活動をし始めるそうです。そうした自己肯定感による非認知能力の向上こそが、結果としての認知能力の向上にもつながります。
3歳までは土台を作る時期です。あせらずに、結果よりも「親子で楽しむ」ことを重視して、こどもの自己肯定感を高めることに集中したほうがよさそうです。
今、無理やりやらせて3歳までにひらがなを覚えたりしても、それは親から怒られたくないと思ってやった結果です。「(親に怒られたくないから)頑張って勉強をして東大に入りました」というのがその子にとって幸せな人生かどうかは、知育を頑張る皆さんならすぐにわかると思います。
周りの人に手助けしてもらおう。
偉そうなことを書いていますが、パパっこパパもイライラして怒ったり、否定的な言葉を使ってしまうことがあります。使ってすぐに「しまった!」と思う事もあれば、自分では気付かずに発していた言葉が実は否定的だったという事もあります。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんすべての人がこの「一つの原則」の事を常日頃から考えていれば、お互いに助け合い、自己肯定感を下げるような言葉をかけてしまうことが少なくなると思います。
パパっこパパもよくパパっこママに注意されることで、はっと気づくことも多いですよ。
ここで注意したいのは、大人だって否定的な言葉や、責められるのは嫌いなことを忘れない事。頭ごなしに注意されたらわかっていてもムカッとしますよね。それが子どもにイライラしている時ならなおさらです。
悪循環を起こさないためにも、相手の性格などを考慮した優しい諭し方を覚えられるといいですよね。
大人同士でも無限の愛情でつながりたいですよね。
今回は3歳までの知育で一番大切な「たった一つの原則」=「子どもにしあわせになってもらいたい」を思い出すことで、今ある結果よりも自己肯定感を育てることに集中する。そして、自己肯定感からくる非認知能力の向上こそが認知能力を高める結果へとつながる。ということをお話ししました。
色々と省略したりして、わかりにくい部分もあったかもしれません。今後、一つ一つの内容についてより詳しくお話ししていきたいと思います。
パパっこパパではこういった否定語を肯定語にする方法など、今回の内容にも関係する育児や知育に役立つ内容を今後もアップしていきます。引き続きパパっこパパをよろしくお願いします!
それではみなさん、よい育児を一緒に楽しんでいきましょう!!