体験と経験の違いとは?非認知能力向上に欠かせない経験を積もう。
体験と経験の違いってわかります?
なんとなくわかっているようで、とっさには出てこないですよね。でも、この違いというのが、知育にとって非常に重要になってくるんです。
今回は体験と経験の違い、そして体験を経験にするためのパパっこパパの考える方法などを色々とお話ししたいと思います。
体験と経験の違い。
体験と経験。とても似たようなものですが実は大きな違いがあるのです。
中山芳一さんの著書「学力テストで測れない日認知能力が子どもを伸ばす」(パパっこパパのブックレビューは 「子どもを伸ばす非認知能力とは?」)での定義を参考にすると
体験: 職業体験や自然体験などの言葉から分かるように、実際に自分が行う事です。自分の五感を通してその物や事を感じることともいえるかもしれません。
経験: 体験したことを考える、理由付けする、発見する、感動するなどの行為をおこない、体験が自分の内側に入っていく(内面化)こと。
つまり体験があるからこそ経験があるという事です。
しかし裏を返せば体験を内面化しない限りは、その体験は経験にならないという事です。
では体験の内面化(経験)をするのに、親はどのようなことを心がけてあげればいいのでしょうか?
体験を経験に変える手助け(3歳以降)
体験を経験に変えるために親は何ができるでしょうか?
3歳以上になって色々なお話ができるようになったら、一番大切なのは体験したことに対するお話をすることじゃないでしょうか?
「今日の体験はどこが楽しかった?」「どこか気になった?」など、子どもが思ったことを素直に話せる環境を作り、色々とお話ししてみるのがいいんじゃないかなと思います。
自分で色々と話すことにより、体験したことについて考え、内面化が起こります。大したことでなくてもいいと思います。自分で考えることが大切なんです。
こういった事を書いていると、パパっこパパは母親との音楽体験を思い出します。
私の母親がクラッシック音楽の体験をさせてあげようと、コンサートに連れて行ってくれました。私は当時ロックが大好きだったので、クラッシックはつまらないと親に言いました。
そのあと親にどこがつまらないかって話を色々としました。それが今思うと体験を内面化し経験に落とし込んでいたことなんでしょう。(たぶん親が望んでいた内面化の経験ではありませんが・・・)
この話は実はとても大切な部分を含んでいます。
それは、子どもは親の望んだとおりにならない、親の意見を押し付けないというところです。
子どもが小さいときはとくに、親(大人)が思う良いことを話してしまいがちです。しかし子供は全く別の事を考えたり、感じていたりします。そうした感情を素直に受け止めて、伸ばしてあげることが大切だと思います。
これは石田勝紀さんの”子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」”(パパっこのレビューは 「叱らない育児には、5つの原則を知ろう。」)の中の、第1原則と第2原則に関わってくることです。
私の例で上げれば、親が「クラッシック音楽はすべての音楽の基礎だから、それがわからないようでは音楽を語る資格はないぞ!!」などとロック以外を認めない私を否定せずに、「ロックはいいかもしれないけど、クラッシックもいいよー」とクラッシックの良さを話してくれたことです。
自分がこう感じてほしいという事があるかもしれませんが、とにかくまずは子供の意見を尊重して、その後に母親の意見を(子供の意見を否定しない程度に)言うのが大切だと思います。
これって意外と難しいんですよ。大人が思ういい方へ向かわせようとすると、ついつい今の状態(ぐずってたり、だらだらしてたり)を否定してしまうんですよね。
この辺りもいい方法を見つけたりしたら、まとめていきたいと思います。
しかし、このようなことはきちんとお話ができるようになってからですよね。3歳より前はどんなことをしてあげるのがいいのでしょうか?
体験を経験に変える手助け(3歳まで)
3歳までは潜在意識の蓋がされていないので、すべての物事を吸収していくそうです。ですので、色々な体験(質も量も)をさせてあげるだけでも全然違うそうです。
では親がすることは何もないかというとそうでもありません。
親がすることは
積極的に楽しむこと
です!
子どもを連れて劇などを見に行くと、お母さんは子供と楽しそうにしているのですが、お父さんがつまらなそうにしている光景をたまに見かけます。
これでは、その劇を見るという体験が、劇はつまらないものだという経験になってしまう可能がありますよね!大変です。子どもにはすべて伝わっていますよ!
ですので、親が積極的に楽しんでいるところを見せる、その事や物についてポジティブな意見をいっぱい子どもに話す(たとえまだわからないと思っていても、潜在意識には全部入っています)という事を積極的にやるべきだと思います。
そうすることで、ただの出来事(劇や音楽、お散歩でさえ)から、出来事に対する反応(その出来事だとこうなる、こういう意見があるなど)になり、それが自身の経験へとなっていくのです。
正確に内面化ができているかどうかは分かりませんが、少なくともただ体験する数倍の情報量が子どもに伝わり、潜在意識に落とし込まれて行っているはずです。
もちろんこれは3歳以上でもすごく大切なことですよ。
まだしゃべり返してくれない幼児に話しかけるのは、抵抗がありなかなかできない人も多いと思います。
そうならないためにも、胎教から慣れていくのはとってもいいと思います。
パパっこパパが推奨する「パパっこにする魔法の胎教」何重にも効果がありますよ。
経験のその先
こうした経験は物事を内面化するという行為であるため、物事を積極的に理解しようという非認知能力などが育ちます。
そうした非認知能力は、もちろん認知能力獲得の手助けにもなりますし、それだけでもとても人生に大切な能力です。
積極的に親が楽しんで、子どもに良い経験をさせてあげたいですよね。
パパっこパパはパパっこちゃんが生まれてから、近くでやってる小さな祭り(昔はしょぼくてダセーとか思っちゃってました、すみません)でさえ、パパっこちゃん以上に楽しめるようになりました。
こうした姿はパパっこちゃんにもいい影響を与えられているだろう!と信じて楽しんでます。
こういうのは書けば書くほど、書きたいことが出てきてしまいます。「質と量問題」など、今後もパパっこパパが勉強したり経験した事に基づいてどんどん新しい記事を書いていきますね。少しでもお役に立てると嬉しいです。
それではみなさん、よい育児を一緒に楽しんでいきましょう!! 引き続きパパっこパパをよろしくお願いしますね!