否定語を効果的に使い、家族仲アップ?!
こんにちは、パパっこパパ(@papakkoPapa)です。
前回否定語を使わない言葉選びをすることで、子どもの潜在意識に良いイメージを入れるという事をお話ししました。
言い換えの方法などもお話ししましたが、一つ問題が・・・
例えば「指をしゃぶらない」
指をしゃぶるという言葉の反対の言葉が無い上に、指をしゃぶっていない状態を表す言葉が特に見当たらないのです。
こんな場合はどうしたらいいのでしょう。
今回は否定の言葉を使わない諭し方の後編として、否定語を使った上手な言葉選びをお話ししたいと思います。否定語を使わない!という主題と矛盾しているようですが、とっても効果的です。
否定語の反対言が思いつかない場合の言葉選び
否定語を使わない言葉選びが重要という事は、前回お話ししました。
その理由は否定語を使って否定しても、顕在意識では理解できても、否定する前の悪いイメージが心の90%をしめるといわれる潜在意識に入っていってしまうから。
例えば「意地悪しない」だと「意地悪」のイメージが潜在意識に、「ワガママ言わないで」だと「ワガママを言う」、「泣かないで」だと「泣く」といった具合です。
そこで、否定語を使わないで言いかえようといいましたが、言いかえれない言葉「指をしゃぶらない」などはどのように言えばよいのでしょうか?
私が思う良い言葉選びは、「それは、お姉(お兄)ちゃんらしくないよ」です。
あれ?
否定語を使ってる!
とお思いかもしれませんが、この使い方は大丈夫なんです。
その理由は潜在意識への働きかけの方法にあります。
否定語を使うと逆効果な理由と、使ってもいい理由
脳は否定語を理解できないと説明されたりしていることがありますが、正しくは
潜在意識では理解できるが、否定語を使うと否定している単語の内容をイメージしてしまい、それが潜在意識の中に入っていくというのが正しい言い方だと思います。
前回のたとえで言えば「怖くない」は
怖く
ない
となるため、必ず否定する前の言葉を想像してしまいます。
その言葉が、心の90%を占めるといわれる潜在意識に入っていくため、「怖くない」と言えば言うほど怖くなるという結果になります。
では「お姉(お兄)ちゃんらしくない」はどうでしょう?
お兄ちゃんらしく
ない
という事になります。
先ほどと同じように、否定語をつかっていても「(指をしゃぶったりしない理想の)お兄ちゃんらしい」というイメージを想像しているため、そのポジティブなイメージが潜在意識に入っていくのです。
ここでポイントとなるのはお兄(お姉)ちゃんは「指をしゃぶらない」身近にいる良いお手本であるという事です。
※この場合のお兄ちゃんやお姉ちゃんは実際の兄弟、姉妹ではなく、年上という意味で使っています。また、本来は「○○ちゃんらしくない」という言い方をしますが、幼児期に理想の自分のイメージを持つことは難しいと思い、この言い方をお勧めしています。
つまり「指をしゃぶって」しまった子に
「今のはお姉ちゃんらしくないなー」(幼児期)
「今のは○○ちゃんらしくないな」(本来の用法)
と言う事で、「指をしゃぶったりしない、すてきなお姉ちゃん(理想の自分)のイメージ」が潜在意識に入っていき、ポジティブなイメージを入れながら、子どもにやめてほしいという気持ちを伝えることができます。
ちょっとややこしいですが、この方法はアファメーションなど大人でも利用でき、きちんと効果が出ている方法なのです。
大人での例のほうが分かりやすいかもしれませんので、大人が使う場合をかんがえてみます。
大人でも効果のある言葉使い
この方法は育児や知育の本で学んだことではなく、アファメーションや心理学の本などから学んだことを、育児に応用したものです。
本来の使い方のほうが、なぜこれが効果があるのかというのがわかりやすいので、本来の使い方を説明します。
例えば、子どもができたのでタバコを止めたいパパさんなどに有効です。
まずは、理想の自分を考えてみましょう。
この理想の自分を今までお話ししたような、否定語を使わない項目にして、例えば朝鏡に向かって理想の自分項目を唱えます。(アファメーション)
そこにはタバコを吸わないという項目があると思いますが、このままでは逆効果ですので、「健康的な生活をする」などとするのを忘れずに。
で、タバコをうっかり吸ってしまった時などに「今のは(理想の)自分らしくない」と自分を戒めてください。
こうすることにより、自分を戒めながらも理想の自分が潜在意識にどんどん入っていくのです。
もちろんメンタルバリアがあるので、少しずつしか入っていきませんが、続けることによりちょっとずつ効果が出てきます。
今まで見てきたように「しまった、タバコを吸わない、吸わない」と、言えば言うほど逆効果になるので、必ず「自分らしくない」などと言いましょう。
こうした使い方を、応用したのが先ほどの「お姉ちゃん、お兄ちゃんらしくない」です。
なぜ、自分らしくないといわないかというと、幼児期などはまだ理想の自分というものが確立していないため、わかりやすい例を出したほうがいいと思うためです。
なので、大人っぽいことにあこがれる年齢の子には、「大人らしくない」とかでもいいかもしれません。
子どもの「やめてほしいことをしていない」、わかりやすい例であれば何でもいいと思います。
幼児期を過ぎて、理想の自分を考えられるようになったら「○○ちゃん(子供の名前)らしくない」のほうがいいと思います。
否定語を効果的に使うと、家族仲良し!
今回は子どもと自分にも使える否定語を使わない言葉選び、という事をお話ししました。
- 否定語を使わずに置き換えられる言葉は、ポジティブな言葉おきかえる。
- 置き換えができない言葉は「○○らしくない」という言葉を使う。
まとめると、たった2つのことです。
この方法は、子どもにかける言葉だけでなく家族みんなで使うことができます。
例えば、ママさんがパパさんに「もーいいかげんに、タバコを吸わないで!」なんて言ってしまったら、パパさんは気分悪いし、潜在意識に「タバコを吸う」という悪いイメージを刷り込んでしまうし(子供が聞いていたら子供にも入ってしまいます)、なにもいいことないですよね。
でも、「あなたらしくないわよ」と言われると、言われたほうもだいぶましに聞こえますし、潜在意識にもいい「(理想の)あなた」のイメージが入っていき、家族仲もよくなっていくと思います。
ここで大切なのは「○○らしい」というのに、相手がネガティブなイメージを持っている言葉は使わないという事です。
たとえば、父というものにネガティブなイメージを持っているパパさんに「父親らしくないわよ」と言うと、それはパパさんにネガティブな感情とイメージを与えてしまうことになってしまうという事です。
そこさえ注意して使えば、とっても効果的ですよ!
周りを変えようとおもったら、自分から。
まずは、否定を使わない言葉使いに挑戦してみてはいかがでしょうか?
今回の話は心理学や自己変革、育児書など色々な所からの情報をパパっこパパが皆さんの役立つようにまとめてみました。
今後も、忙しいみなさんの代わりにどんどん本も読んで、子育て、知育に関する理論を皆さんにお伝えしていきたいと思います。
少しでもお役に立てると嬉しいです。
それでは、よい育児を一緒に楽しんでいきましょう!! 引き続きパパっこパパをよろしくお願いしますね!