暗示、アファメーション、言い聞かせに効く言葉
こんにちは、パパっこパパ(@papakkoPapa)です。
「だらだらしない!」とか「お姉ちゃんだから、指をしゃぶらないよでねー」、というふうに否定語を使って叱ったり、お願いしたりしていませんか。
この言い方だと効果が無いどころか、逆効果になってしまう可能性だってあります。
今回は認知論的な観点と潜在意識の面から、叱る時、諭すとき、お願いするとき、そして子供のアファメーションや、暗示に効果的な言葉の選び方について考えてみたいと思います。
間違った言葉使いしていませんか?否定語の与える印象
お化け屋敷なんかで「怖くない、怖くない」と言って、余計怖くなってしまった事ってありませんか?
これは否定語を使っていることが原因なんです。
自分を変えたいときに、理想の自分の姿を言葉に唱えるという方法があります。
そういった分野で必ず言われるのが、「否定語を使わない」という事です。
これはすべてを肯定しましょう!といった意味ではなく、否定語は脳が理解できないから!!といった感じで説明されます。
この言葉は正確ではないので、誤解を招きやすいと思います。
脳はもちろん否定語を理解しています。
でなければ論理的な思考ができなくなってしまいますからね。
ではどういう事かというと、否定語を使うと否定している単語の内容をイメージしてしまい、それが潜在意識の中に入っていくというのが正しい言い方だと思います。
つまり初めの例で例えると、「怖くない、怖くない」と言った場合、「怖い」イメージが潜在意識に刷り込まれていき、よけい怖くなる、という事なんです。
ですので、こういう場合は「リラックス」とか「安心」、というような言葉がけをするのが良い言葉使いになります。
この辺りのメカニズムを少し詳しく考えて見ましょう。
否定語を使うとどうなるか?
否定語を使うと否定している単語の内容をイメージしてしまい、それが潜在意識の中に入っていくといいましたが、イメージすると以下のような感じです。
例えば「怖くない」は
怖く
ない
ですよね。
怖いがわかるから、怖くないも理解できます。言いかえると、「怖い」を必ず想像してからそれを否定して「怖くない」という意味を作り上げます。
顕在意識では「怖くない」という意味としてとらえますが、潜在意識の中では怖いイメージが必ず出てきます。
想像してください「すっぱい」をイメージせずに「すっぱくない」ってイメージできますか?
「怒らない」「痛くない」「走らない」などすべて否定する前が想像できてしまうはずです。
頭(顕在意識)では理解していても、このイメージが深層心理(潜在意識)に入ってしまうので、否定語を使うと逆効果になるという事なんです。
潜在意識に影響を及ぼす、言葉使い
潜在意識とは人の意心の動きの9割を占めているといわれる、自分ではコントロールできない領域のことです。
アファメーションなどは、この領域に大量にポジティブな自己暗示を与えることにより、自分を良い方向に変えていく方法です。
否定語を使うと、先ほど話したようにこの領域に否定する前のイメージが流れていきます。
6歳以降の場合メンタルバリアが出来上がっているので、入っていくのは少量です。
しかしメンタルバリアが未熟な6歳未満の場合、潜在意識にダイレクトに入ってしまいます。
画像のようにそのまま潜在意識に入るため、大人の場合の何倍も子どもの心をむしばむ結果になってしまうのです。
微妙な結果だったけど、褒めようと思って「悪くないね」と言ってしまったり、「だらだらしない」とか「ケンカしない」などの言葉をかければかけるほど、
「悪い」「だらだら」「ケンカ」
と、望んでいるのと逆のイメージを潜在意識に植え付けることになります。
否定語をやめるだけで自己肯定感をアップ
これまで見てきたように、否定語の使用は子どもに悪影響を及ぼしてしまいます。
ではどうすればいいかというと、言いかえればいいのです。
例えば
- ケンカをしない → 仲良くする
- 痛くない → へいき、大丈夫、
- だらだらしない → しゃきっとする、メリハリをつける
- 散らかさない → 片づける
- たたかない → 優しくする、仲良くする、よしよしする
- 走らない → 歩こう、ゆっくり行こう、
- 音を立てないで → 静かに歩こう、優しく歩いて、ふんわり触って
- おもちゃをなめない → おもちゃは手だけで遊ぶんだよ。
などです。
こうやって書くと簡単そうですが、たたいている所を見て、それを止めてほしいと思っているので、つい「たたかない!」って言ってしまいます。
これがとっさに出るように、ちょっとずつ直していくだけで、注意をしている時でも子どもの潜在意識に良い影響を与えることができるようになります。
否定語だけじゃなくても「早く!」って言葉なんかも、悪い影響を与えてしまうので注意ですよ。
言い換えでは対応できない言葉
言い換えのポイントは
反対の言葉があるものは反対の言葉に、別のポジティブな言葉に置き換えられるものはポジティブなものにです。
しかし、こうやって書くと、問題が出てきます。
「指をしゃぶらない」はどうやって言いかえればいいのでしょう?
やっていることを止めている状態を指す言葉が無いのです。
じつはこの辺りに関しては否定語を使うとうまくいくんです。
え、否定語はダメなんじゃ?と思うかもしれませんが、否定語がすべてダメなわけじゃないんですよ!
ちょっと長くなってきたので、この続きは次回に話そうと思います。
次回は「置き換えできない否定を使った言葉」に関してどのような方法があるのかをご説明しますね↓。
今回の内容も、パパっこパパが読んだ右脳教育の本、育児の本や実体験などから皆さんに役立つような内容をまとめました。
今後もパパっこパパが勉強したり経験した事に基づいて、皆さんの役に立つような記事をどんどん書いていきます。
忙しいみなさんの代わりにどんどん本も読んで、子育て、知育に関する理論を皆さんにお伝えしていきたいです。
少しでもお役に立てると嬉しいです。
それでは、よい育児を一緒に楽しんでいきましょう!! 引き続きパパっこパパをよろしくお願いしますね!