ECE R44/04とUN-R129ってなに?どこが違うの?
パっこパパ @papakkoPapa です。
赤ちゃんも大きくなり、車で出かけようと思った時、
って心配になりますよね。
パパっこパパはレンタカーしか使わないので、特に何も心配せずにレンタカー会社のレンタルチャイルドシートを使っていました。
しかし、パパっこちゃんも大きくなり、おじいちゃんとおばあちゃん合わせて5人で1台の車で出かけたい!と思った時、チャイルドシートを購入しました。
その時に、国のが定めるチャイルドシートの安全基準ECE R44/04とUN-R129などについて調べたのですが、少しざっくりとしすぎていたので、チャイルドシートの国が定める基準や道路交通法などについて調べなおしてまとめてみました。
目次
チャイルドシートは義務?違反とかあるの?
そもそも初めに、チャイルドシート使用は義務なのか、違反はあるのか?などチャイルドシートを使用すること自体について調べてみました。
チャイルドシートが必要な年齢と身長
2,000年4月に改正された道路交通法により
自動車の運転者は、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて、 運転してはならないことが決められています(道路交通法第71条の3第3項)。
警視庁のウェブサイト より
一応義務は6歳未満とのことですが、車のシートベルトが使用できるのは身長が140㎝になってからですので、6歳になっても身長が140㎝未満の場合はチャイルドシートやブースターシートを使用する必要があります!
また逆に、6歳未満でも適切にシートベルトを着用できる座高があれば免除されるそうです。(神奈川県警のウェブサイトより)
チャイルドシート使用が免除されるケース
また、例外もあり、免除されるケースがあるそうです。具体的には
- バスやタクシーを使用する場合。
- 車の構造上チャイルドシートを設置できない場合。
- 怪我や障害により、チャイルドシートの着用が子どもの健康にとって悪影響を及ぼす場合。
- 授乳などチャイルドシートを付けたままではできないお世話をする場合
- 迷子の子どもを警察に届けるための乗車の場合
など、色々と免除されるケースがあります。
ただ、ご自分のお子さんの安全を守るための物ですので、免除される状況であったとしても、使用できるのであれば使用をおねがいします!
チャイルドシート使用義務違反?
道路交通法で義務付けられているので罰はあります。
罰金はありませんが、交通違反として運転手に違反点数1点が加算されます。
ママ友やご両親などに「ちょっとだけだからチャイルドシートないけど乗せてよ」と頼むのは、「見つかったらあなたに違反点数つくけどよろしく!」ってことですよ!
お子さんの安全だけでなく、人間的にもよい事ではないですよね!
では義務であるチャイルドシートですが、安全基準も同様に国が定めているのでしょうか?
チャイルドシートの安全基準ECE R44/04とUN-R129って?
チャイルドシートを付けて5人で出かけたい!のところでもお話ししましたが、チャイルドシートは国がきちんと基準を設けています。
現在はECE R44/04とUN-R129の二つの基準があります。
どちらも国が定めた安全基準を合格したものなので、安全に利用することができますが、もちろん違いがあります。
その違いとともに少し詳しくお話しいたします。
ECE R44/04についての詳細
こちらの基準は2006年に制定され、併用期間を経て2012年に旧来の安全基準がなくなり完全にこちらの基準に統一されました。
ECEとは、国連欧州経済委員会(United Nations Economic Commission for Europe)のことであり、こちららの委員会が作った安全基準であるということを示しています。
また、R44はチャイルドシートの基準をということを表し、 /04は改訂された回数を表しています。
ですので、ECE R44/04のチャイルドシートは、国連のヨーロッパ経済委員会が定めた安全基準を満たしたチャイルドシートであるということになります。
そして日本はこの基準を共有しているため、この安全基準に合格した商品であれば日本での販売を許可されるということです。
どのような安全基準であるかは調べればかなり面白いと思いますが、今回は概要までにしておきます。
UN-R129とECE-R129って何が違うの?基準の詳細
実はUNはECEと同じ意味らしく、UN-R129とECE-R129は同じ基準です。
前述のECE R44/04についてもUN R44/04とかUN(ECE) R44/04などと記載されていたりします。
こちらは2013年に制定された安全基準ですが、ISOFIXを採用しているチャイルドシートのみの安全基準になり、シートベルト着用型はUN-R129の認定を受けられないようです。
ISOFIXとは、棒のようなものがチャイルドシートから出ていて、それを車にある専用の凹みにカチャッととりつけるもので、シートベルトを取り付けるように簡単に取り付けができるため、取り付けのミスなども少なく安全性も高いようです。
また、R44では体重を基準に前向き使用などを判断していたのですが、R129ではより個人差が少ない身長を基準に判断するようになりました。
その他にも、 新安全基準からは前面衝突と後面衝突試験のみだったのが、側面衝突試験が導入され、子どもを側面(ドア側)からの衝撃からも守れるような基準になりました。
結局ECE R44/04とUN-R129どちらがいいの?
側面からの安全衝突試験をクリアしていることなどを考慮するとR129のほうが安全という意味で優秀であるはずです。
しかし、ISOFIX対応の車にしか装着ができないため(両用の物もありますが)、使用できる車が限られるというデメリットもあります。
このあたりは、ご利用になる車や使用状況をよく考えてお決めになる方がいいと思います。
パパっこパパは
- レンタカーで親子三人での使用
- 両親と子供一人大人四人の合計5人での一台での旅行
- 電車で移動した後に現地でレンタカーやママ友の車に乗せてもらう
と言った使い方になるので、軽さと使用できる車の多さを考えてECE R44/04対応のシートベルトを使用して固定するタイプのチャイルドシートにしました。
特にISOFIXは後部座席の真ん中にはついていないことが多いので、後部座席真ん中にチャイルドシートを付けて大人4人と5人乗り乗用車で出かけるような使い方は、自然とECE R44/04の物になりますよね。
後部座席中央にチャイルドシートを乗せて安全?って方はこちらを読んでみてください↓。
お手持ちの車がISOFIX対応であり、つけっぱなしで毎日利用するというような方はR129を、レンタカーメインという方はECE R44/04を選ぶのがいいのではないかと思います。
パパっこちゃんは下の物を使っていますが、軽くて、折りたためるので、収納時も場所を取らず、うちのようなたまにしか使わない家庭には最適だと思いますよ。
ちょっと気になるブースターシートの注意
車のシートベルトを使えるようにするブースターシート(背もたれのないジュニアシート)について少しだけ補足を。
ブースターシートは対象年齢3歳以上、身長100cm、体重15kg以上で使用可能と書いてあるかもしれませんが、身長125cm、体重22kg以上で使うことを2017年2月に国連欧州経済委員会が義務づけしました。
この基準に満たない子どもの使用は、日本では禁止されていないようですが、お子さんの安全を考えると注意が必要です。
と思っていたのですが、今回調べてみて驚きました!
まだまだトラベルベストにはお世話になりそうです!
このあたり、説明文などには書いてないので要注意ですよ!!
チャイルドシートは奥が深い!
色々とチャイルドシートの基準についてみてきましたが、まとめると
- チャイルドシートは義務!
- 現在の国の安全基準はECE R44/04もしくはUN-R129がある。
- どちらもしっかりと考えられた国際基準。
- UN-R129はISOFIX対応のみ。
- 自分のライフスタイルに合わせてECE R44/04かUN-R129の物を選ぶ。
ということでした。
ECE R44/04とUN-R129のどちらにしろ、しっかりとした安全基準ですので、R129でもR44でも安全であることには違いはありません。
自転車に乗るのに、ヘルメットをかぶるか、ヘルメットだけでなく肘あて、膝あてを付けて乗るのかという違いだと思っていただけるとわかりやすいかと?
わかりにくいですかね・・・・
とにかく国際的にしっかりと考えられた基準ですので、どちらを選ぶかということではなく、基準に合格したチャイルドシートの中から自分のライフスタイルに合ったものを選ぶ!ってことでいいと思います。
チャイルドシートはあくまでも、もしものためですからね。
もしもが起こらないためにも、チャイルドシート自体よりも、一番大切なのは安全運転です!
チャイルドシートの安全基準を調べるだけでも、結構時間かかりますよね!今回はそんな安全基準について、パパっこパパが忙しい皆さんの代わりに調べまくってまとめました!
今後もパパっこパパが勉強したり経験した事に基づいて、皆さんの役に立つような記事を書いていきます。
育児に、仕事に忙しいみなさんのお役に少しでも立てると嬉しいです。
引き続きパパっこパパ @papakkoPapa をよろしくお願いします!